キャットフードに含まれているアスコルビン酸・クエン酸・ローズマリー抽出物(添加物)
キャットフードに使われる酸化防止剤は、化学由来の危険な合成添加物だけではありません。
アスコルビン酸やクエン酸、ローズマリー抽出物は、自然由来で安全な添加物です。
これらはキャットフードの酸化を防ぐだけでなく、猫の体にとって様々なメリットがあります。
1.アスコルビン酸
アスコルビン酸とは、ビタミンCのことで水溶性ビタミンの一種です。アスコルビン酸は、抗酸化成分として運動や加齢による酸化のダメージや、関節炎などの病気を防ぐ効果に期待できます。
またビタミンCは、さらに抗酸化力が高いビタミンEの再生をサポートし、抗酸化成分として力を発揮します。
アスコルビン酸の役割は他に、白血球の作用の増加によって免疫機能を強化することや、コラーゲンの形成を促進します。
さらに、病気の感染を防いだり発ガン性物質から守ったりするなど、猫の健康維持にはアスコルビン酸は欠かせない存在です。
もしアスコルビン酸が不足してしまうと、貧血や足や腕の痙攣などの症状が現れます。
しかし猫は、自分の肝臓でアスコルビン酸を生成することができますし、市販されているほとんどのキャットフードにはアスコルビン酸が十分に含まれているため、不足する心配はあまりありません。
例外としては、病気などで肝臓でアスコルビン酸を十分に生成できない場合は、ビタミンCをキャットフードに添加する必要があります。
また、脂肪吸収不良が重度の場合は、アスコルビン酸をさらに添加することが大切です。
妊娠中や授乳中の猫にも、アスコルビン酸は多く必要です。アスコルビン酸は水溶性ビタミンで水に溶けやすい性質があるため、過剰に摂りすぎても体に蓄積されることはありません。
猫の状態やライフスタイルに合わせて、アスコルビン酸が足りないようであればサプリメント等で補給しましょう。
2.クエン酸
クエン酸は、キャットフードに酸化防止剤や保存料として使われています。クエン酸は柑橘類に多く含まれていて、爽やかな酸味がある点が特徴です。
柑橘類だけでなく、さつまいもから人工的に作ることもできる添加物で、体にも優しく安心して使うことができます。
クエン酸の役割は酸化防止の他に、尿をアルカリ性にして尿酸の排出を促し、尿路結石を予防します。また、痛風や腎臓病などを防ぐ効果にも期待できる添加物です。
さらに体内の老廃物を分解させて排出を促し、血流も改善させる働きもあります。抗酸化力にも優れていて、老化を防ぎ美しい毛並みや毛艶を維持します。
このようにクエン酸は、猫の体内を綺麗にしてエネルギーを高めてくれます。
3.ローズマリー抽出物
ローズマリー抽出物とは、その名の通りローズマリーから抽出した天然由来の酸化防止剤です。
ローズマリー抽出物は抗酸化力が高く、持続力にも優れている点が大きな特徴です。その抗酸化力は、BHTやビタミンEと比べてさらに高いです。その分、キャットフードを酸化や劣化からしっかり守ります。
また、抗酸化力によって細胞の老化を防ぎ、新陳代謝を促進します。さらに神経痛やアレルギーなどの様々な症状にも有効な添加物です。ローズマリー抽出物はビタミンEと一緒に添加されると、より力を発揮することができます。
これだけ酸化防止剤としての機能に優れていながらも、毒性や有害性はありません。また、キャットフードのにおいや味にも影響を与えず、美味しさを保ちます。
猫にとってもメリットがあって安全な添加物なので、ローズマリー抽出物を使ったキャットフードは猫の健康を守りたい方におすすめします。