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ドライキャットフードのふやかし方


1.ドライキャットフードをふやかす意味

ドライキャットフードは総合栄養食なので、必要な栄養をバランス良く摂取することができます。
ドライキャットフードは、「カリカリ」とも呼ばれるように硬いため、食べることで顎を鍛えたり、口腔の病気や虫歯を予防することができます。
しかし、噛む力や消化機能が十分に発達していない子猫や、噛む力が弱まり消化機能が低下していく高齢猫には、ドライキャットフードをふやかして与えましょう。
ウェットキャットフードは、水分含有量が多いため柔らかいですが、総合栄養食のものは少なく、一般食や間食が多い傾向があります。
一般食や間食を主食として与えると、栄養が偏ってしまいます。また、子猫にはカロリーが足りなかったり、反対に高齢猫には、カロリーの摂りすぎになってしまうこともあります。
そのため、噛む力が弱い子猫や高齢猫には、ドライキャットフードをふやかして与えることが望ましいです。
キャットフードが柔らかいと、歯石や歯垢がつきやすくなり、猫に多い歯周病の原因にもつながります。噛む力がついてきた子猫や成猫には、ドライキャットフードはふやかさずに、硬い状態のまま与えましょう。


2.ドライキャットフードのふやかし方

(1)ドライキャットフードは、愛猫の年齢や状態に合ったものを用意しましょう。猫の一日に必要なカロリー摂取量を、一日の食事の回数分に小分けした量を容器に入れます。生後7ヶ月頃までの子猫の場合、体重に200カロリーを掛け合わせた分が、一日に必要なカロリー量になります。
成猫は、体重に80カロリーを掛け合わせた分が、一日に必要なカロリー量になりますが、7歳以上の高齢猫には、60カロリー程度に減らして計算しましょう。

(2)ぬるま湯を、ドライキャットフードが浸る程度の量を入れましょう。
このときに熱湯を入れてしまうと、熱によってドライキャットフードに含まれるビタミンが破壊されてしまう可能性があります。
また、猫は熱いものが苦手ですから、人肌くらいの温度を目安にしてください。
ミルクを使用する場合には、カロリーの摂りすぎを防ぐために、ミルクの分のカロリーも、一日のカロリー摂取量に含めて計算しましょう。

(3)15~30分程度で、ドライキャットフードがふやけてペースト状になります。カリカリの感覚がなくなっているか、ドライキャットフードが熱くないかを確認をしてから、猫に与えましょう。残った水にはドライキャットフードの栄養素が滲み出していますから、捨てずにそのまま与えるほうが良いです。


3.ふやかしたドライキャットフードを与えるときの注意点

ドライキャットフードは、ふやかすと通常の硬さのときよりも鮮度が落ち、劣化が早くなります。
そのため、ふやかしたキャットフードはなるべく早く猫に与え、食べ残した場合は20分以内に片付けます。
まとめて作って小分けにして与えるのではなく、一回で食べきれる量を、毎回新しくふやかしましょう。
子猫の場合は、生後2ヶ月頃から、顎と歯の発達のために、少しずつふやかすお湯の量を減らして、硬さのあるドライキャットフードに変えていきます。
高齢猫の場合は、あまりにも柔らかいと、顎や噛む力が益々衰えてしまうので、ある程度硬さが残る程度にふやかしましょう。

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