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猫の病気とキャットフードの関係


1.泌尿器系疾患

猫の腎臓病や尿路結石などの泌尿器系疾患は、普段与えているキャットフードが原因となって起こることがあります。
猫にとって必要な栄養素は、総合栄養食のドライキャットフードで摂取することができますが、ドライキャットフードは水分含有量が少ないため、必ず水も一緒に与える必要があります。

猫の水分摂取量が少ないと、尿が濃縮されて腎臓に負担をかけてしまい、腎不全をおこす可能性があります。
濃縮された尿に含まれているカルシウム成分が石を形成してしまうと、尿路結石になる場合があります。
また、マグネシウムを過剰に摂取してしまうと、尿が中性からアルカリ性になり、排出されずに固まることで結石ができてしまいます。
泌尿器系疾患を予防するためには、キャットフードに含まれているミネラル(灰分)を確認したり、キャットフードと一緒に水を与えることが大切です。

水をあまり飲まない猫や、水を上手に飲むことができない猫にはドライキャットフードだけでなく、ウェットキャットフードを兼用することをおすすめします。
ウェットキャットフードは水分含有量が75%以上あるため、フードを食べながら効率よく水分補給をすることができます。
ウェットキャットフードには、スープやシチュータイプなど水分が多いものがあり、ドライキャットフードをふやかす際にも使用できます。
ウェットキャットフードとドライキャットフードは、一日分の摂取カロリー内でバランスを考えて兼用しましょう。


2.肥満

愛猫に合っていないキャットフードを与えてしまうと、カロリーを摂り過ぎてしまい、肥満の原因に繋がります。
猫が肥満になってしまうと、心臓や呼吸器、関節など体の様々な箇所に負担をかけてしまいます。その結果心臓病や糖尿病、椎間板ヘルニアや関節炎などの病気を引き起こしてしまう可能性があるため、猫の一日に必要な摂取カロリー量をオーバーしないように気をつけましょう。

キャットフードは子猫用や成猫用、高齢猫用など年齢別に区分されています。年齢別に分けられたキャットフードは、それぞれ含まれているカロリー量に違いがあります。
子猫が一日に必要なカロリー摂取量は、体重1kgに対して100kcal程度です。そのため、子猫用のキャットフードは高カロリーになっています。
成猫が一日に必要なカロリー摂取量は、体重1kgに対して約80kcal程度なので、成猫用キャットフードは子猫用キャットフードと比べるとカロリーが低いです。
高齢猫用キャットフードは、成猫用キャットフードより更にカロリーが低く作られています。

猫は高齢になると運動量が減少したり、新陳代謝が減るため子猫程カロリーは必要ではありません。
そんな高齢猫に、子猫用キャットフードを与えてしまうとカロリーを摂り過ぎてしまい、肥満になってしまいます。
反対に、沢山のエネルギーと栄養が必要な子猫に対して、低カロリーの高齢猫用キャットフードを与えてしまうとカロリーや栄養が足りないため、健康で元気な体を作ることができません。
このように、猫の年齢や状態に合ったキャットフードを与えないと、肥満や病気の原因にも繋がるため、必ず猫に合ったキャットフードを与えましょう。

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