ドライキャットフードの特徴
特徴1.水分含有量が少ない
ドライキャットフードは、水分含有量が10%以下で、「カリカリ」とも呼ばれているキャットフードです。
キャットフードの水分含有量が、13%以上あるとカビが生えやすくなりますが、ドライキャットフードは10%以下であるため、未開封なら1年程度、開封後なら約1ヶ月程度常温で保存することができます。
直射日光に当たってしまうと、キャットフードが酸化して品質が悪くなってしまうので、直射日光の当たらない場所で、密封した状態で保存しましょう。
しっかり密封して保存することで、キャットフードの香りが減ることを防ぐので、猫の食欲も誘います。
ドライキャットフードは水分含有量が少なく固いため、柔らかいウェットタイプやセミモイストタイプのフードよりも、歯垢や歯石もつきにくいです。
固さがある分、顎を鍛えることもでき、しっかり噛むことで口の中に食べ物が残りにくくなり、口腔の病気を予防できます。
水分含有量が少ないので、ドライキャットフードを与えるときには、必ず水も一緒に与えましょう。
猫は、体内から排出する水分が少なくなるように、腎臓で尿を凝縮します。そのため、水分摂取量が少ないと、腎臓で尿を凝縮することを繰り返すことで、腎細菅の破壊が起こるなど腎臓に負担をかけてしまいます。
水分摂取量が少なくて腎臓に負担がかかってしまうと、腎臓病や泌尿器系の病気の原因にも繋がってしまうため、水分含有量が少ないドライキャットフードを与えるときには、水もしっかり与えましょう。
特徴2.総合栄養食のキャットフードが多い
ドライキャットフードは、ウェットキャットフードと比べると総合栄養食のものが多い傾向があります。
AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を日本ペットフード公正協議会が採用し、この基準を満たしたキャットフードには、総合栄養食と記載されています。
総合栄養食は、猫にとって必要な栄養素がバランス良く含まれているため、主食として水と一緒に与えましょう。
栄養バランスが良いだけでなく、繊維質が多く消化にも優しいものや、毛玉ケアや腎臓ケアができるものなど、愛猫の状態やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
特徴3.ウェットタイプと比べると価格が安く、大きい袋に入ったものが多い
ドライキャットフードは、大きい袋のものも多く、大きい袋の全年齢用(オールステージ)ドライキャットフードを選ぶことで、多頭飼いにも対応できます。
しかし、あまりにも安いドライキャットフードの場合、穀物が魚や肉よりも多く使用されていたり、アレルギーやガンなどの病気の原因にも繋がる、人工添加物を使用している可能性があります。
ドライキャットフードを選ぶときには、値段だけで決めずに、主原料が魚や肉などの動物性タンパク質であるものや、グレインフリー(穀物不使用)、無添加のものを選びましょう。