キャットフードを切らしたときに何をあげればいいか
1.冷蔵庫にある生の魚や肉を火を通してから与えよう
キャットフードを切らしてしまったときは、冷蔵庫にある味付けをしていない魚や肉を与えましょう。
生の魚やお刺身はそのまま与えるのではなく、焼いたり茹でたりして火を通してから、身をほぐして与えます。
生の魚の内蔵には、寄生虫がいることがあります。猫が寄生虫を食べてしまうと、内臓の病気やアレルギー症状を起こすことがあるため、必ず内蔵を取りましょう。
川魚には、海の魚と比べて寄生虫が多いと言われているため、与えるときは注意が必要です。
内蔵を取っても、身の部分に寄生虫がいることがあるので、冷凍して寄生虫を死滅させることをおすすめします。
白身魚やサーモンなどは猫が喜んで食べるので、火を通してからほぐして与えましょう。
猫は、食べ物をあまり噛まずに飲み込むことがあるので、魚の骨はしっかり取り除くことが大切です。
魚を茹でたり焼いたりした後に、身をほぐしながら骨を完全に取り除きましょう。
皮を取り除いた胸肉や鶏のササミは、タンパク質も豊富なのでおすすめです。レバーも一緒に与えると、栄養バランスも良くなります。
肉類は、なるべく脂身を除いて火を通してから、細かくして与えましょう。
2.青魚は与え過ぎないように注意しよう
イワシやアジなどの青魚には、EPAやDHAといった不飽和脂肪酸が沢山含まれていますが、EPAやDHAを大量に食べてしまうと猫の体内で酸化してしまい、ビタミンEが不足してイエローファットという病気を引き起こすことがあります。
イエローファットになると、発熱やしこりなどの症状が現れます。
青魚は、キャットフードを切らしたときに少しだけ与える程度なら問題ないです。しかし、食べ過ぎてしまうとイエローファットになる可能性が高くなるため、なるべく早めにキャットフードを買いに行きましょう。
淡水魚には、チアミナーゼと呼ばれる酵素が含まれています。チアミナーゼはビタミンB1を壊す働きがあるため、沢山食べてしまうとビタミンB1欠乏症になって、知覚過敏や運動障害などの症状が現れることがあります。
3.卵を茹でて与えよう
卵には、猫にとって必要な必須アミノ酸が豊富に含まれています。猫に必要な必須アミノ酸11種類のうち、卵には8種類も入っているので栄養価が高いです。
卵には必須アミノ酸以外に、ビタミンH(ビオチン)が含まれているので、健康的な被毛や皮膚、神経系の機能の維持に役立ちます。
卵白に含まれているアビジンという成分は、ビオチンの吸収を妨げます。食べすぎると結膜炎や皮膚炎を起こすことがあるので、必ず卵は茹でてから与えましょう。
ゆでたまごを与えるときは、味付けはしないように気をつけましょう。
4.チーズやハム、納豆もおすすめ
チーズやハムを与えるときは、小さく切ってからご飯に混ぜて与えましょう。塩分があるので、少しだけご飯に混ぜます。
納豆も調味料は使わないで、ご飯に混ぜて与えましょう。納豆は塩分を含まないので、安心して与えることができます。
また、タンパク質も含まれていて消化性も良いのでおすすめします。
5.注意点
猫にとって必要な栄養素は、総合栄養食のキャットフードから摂取することができます。
そのため、冷蔵庫に入っている魚や肉は、キャットフードを切らしたときの緊急時の際に与えるようにしましょう。
ずっと魚や肉のみを与え続けてしまうと、栄養バランスが偏ってしまうため、なるべく早くキャットフードを用意しましょう。