キャットフードを変えてやせてしまったら
1.必要なカロリー摂取量を満たせる量を与えよう
キャットフードを変えたことによって猫がやせてしまった場合、カロリーが不足していることが考えられます。
100gあたりのカロリー量は、キャットフードによって様々です。カロリー量の少ないものだと100gあたり約310kcal程度ですが、多いものだと100gあたり約410kcalもあります。
これまで与えていたキャットフードのカロリーよりも、少ないカロリーのキャットフードに切り替えて同じ量を与え続けると、一日に必要なカロリー摂取量を満たすことができないため、猫が痩せてしまうことがあります。
猫が一日に必要なカロリー摂取量は、猫の年齢によって異なります。
1歳までの子猫は成長期でもあるため、成猫や高齢猫と比べて多くのカロリーが必要です。
生後2ヶ月頃までの子猫の一日に必要なカロリー摂取量は、体重1kgあたり200kcal程度です。月齢が進むごとに少しずつ体重1kgあたりのカロリー量を減らし、生後1歳までの子猫には1kgあたり100kcalで計算します。
沢山のエネルギーを必要とする子猫に対して、成猫用や高齢猫用のキャットフードを与えてしまうとカロリー量が足りず、痩せてしまうだけでなく体を十分に成長させることが難しくなります。
成猫に必要な一日のカロリー摂取量は、体重1kgあたり80kcalで計算をします。
成猫は子猫のように成長する時期ではないため、カロリーを沢山摂取する必要はありませんが、成猫に高齢猫用などの低カロリーのキャットフードを与えてしまうと痩せてしまいます。
カロリーが不足すると体脂肪や筋肉が落ちてしまい、体内や血液の細胞の生成にも悪い影響を与え、免疫力も低下します。
このように、キャットフードを変えてから猫がやせてしまったら、与えているキャットフードの100gあたりのカロリー量を確認しましょう。
キャットフードに含まれているカロリー量を確認したら、愛猫が一日に必要なカロリー摂取量を計算して、十分に満たせるように量を調節して与えることが大切です。
与えているキャットフードが愛猫の年齢に合っていない場合は、年齢に適したキャットフードに切り替えて、カロリー量だけでなく栄養面も満たしましょう。
また、できるだけ食事の様子を観察して与えた分をしっかりと食べ切っているか、どれくらい残しているかも確認しましょう。
2.消化や吸収に良いキャットフードに切り替えよう
キャットフードを変えて猫がやせてしまった場合、与えているキャットフードに猫にとって消化や吸収することが難しい原材料が含まれている可能性があります。
国産の安いキャットフードには、主原料として穀類が多く使われているものがあります。
穀類は肉食動物である猫にとって消化することが難しいです。十分に消化されないと、必要な栄養素を上手く吸収することができず、そのまま便と一緒に排出されてしまいます。
キャットフードの原材料を確認して、消化に悪いものが含まれていた場合は、なるべく消化に優しいキャットフードに切り替えましょう。
3.キャットフードを切り替えるときは時間をかけよう
キャットフードをいきなり全部切り替えてしまうことは猫にとってストレスになり、身体がすぐに適応できなくてやせてしまう原因にもなります。
猫に負担をかけずにキャットフードを切り替えるためには、最初はこれまで与えていたキャットフードに、新しいキャットフードを10%混ぜて与えましょう。
猫の反応や様子を見ながら、新しいキャットフードを混ぜる割合を徐々に増やしていき、1~2週間かけて完全に切り替えると、ストレスによる体重の減少を防ぐことができます。