キャットフードの賞味期限
1.ドライキャットフードの賞味期限と保管方法
(1)未開封
キャットフードには、人間の食品と同じように賞味期限の表記が義務づけられています。
未開封のドライキャットフードの賞味期限は、約1年程度です。
未開封であったとしても、キャットフードは日が経つにつれ、少しずつ劣化していきます。
高温多湿な場所や直射日光にあたって劣化したキャットフードは、脂肪が酸化します。
酸化した脂肪を、体内に入れて蓄積していくと、猫の体の細胞を傷つけてしまい、動脈硬化やガンなどの病気にも繋がります。
ドライキャットフードは、硬くてカリカリしていますが、水分含有量が10%以下と少なからず含まれているので、カビが生えないように、高温多湿な場所は避けましょう。
また、カビだけでなく酸化や穀物害虫も防ぐ必要があります。湿度や温度、光は酸化を促す要因になるので、直射日光にあたらない場所に保管しましょう。
購入したあとに、一日分ずつ小分けにして、ジップロックやタッパーなどの密封できる容器に保管すると、カビや酸化を防ぐだけでなく、手軽に取り出すことができるのでおすすめです。
ジップロックに、キャットフードと一緒に脱酸素剤や食品乾燥剤を入れておくと、より効果が高まります。
ストッカーに保存するときは、底に脱酸素剤を入れ、その上にキャットフードを入れ替えます。キャットフードの上に、新聞紙やビニール袋を丸めて入れることで、余分なスペースの空気を減らして酸化を防ぎます。
より酸化を防いで保管したい場合には、専用の機械や真空容器、アルミ素材のジッパーが付いている袋などを使用すると良いでしょう。
冷蔵庫は、低温で直射日光はあたりませんが、取り出すときに結露がつくことがあります。この結露が、カビの原因にもなるため、冷蔵庫には保管せずに戸棚などに保管しましょう。
(2)開封後
開封後のドライキャットフードの賞味期限は、約1ヶ月程度です。
ドライキャットフードは、開封後も酸化やカビを防ぐために、高温多湿な場所や、直射日光があたる場所は避けて、しっかり密封して空気に触れないようにしましょう。
ドライキャットフードを購入する前には、パッケージに記載されている1日に与える規定量や、フードの内容量を確認して、1ヶ月で食べきることができるドライキャットフードを選びましょう。
また、賞味期限が1ヶ月以内の日付のものではなく、最低でも1ヶ月以上先の賞味期限のキャットフードを選びましょう。
激安で売られているキャットフードは、賞味期限が近いものが多くあります。賞味期限が近い分、フードの劣化が進んでいる可能性があります。
また、保存料などの添加物が沢山使われている可能性があるので、なるべく避けたほうが良いでしょう。
2.ウェットキャットフードの賞味期限
ウェットキャットフードは水分含有量が75%以上あり、缶詰やレトルトパウチなどに入っています。
缶詰などの未開封のウェットキャットフードの賞味期限は、商品にもよりますが約2~3年程度です。
ウェットキャットフードは、空気に触れると酸化して、色やニオイが変化します。長い時間が経過していくと、菌が繁殖したりして腐ってしまいます。
また、ウェットキャットフードは、水分が多いためカビも生えやすいので、開封後はすぐに食べきるか、別の容器に移し替えて冷蔵庫に保管して、1日以内に食べきることが望ましいです。