セミモイストタイプのキャットフード
1.セミモイストタイプの特徴
セミモイストタイプのキャットフードは水分含有量が25~35%あり、半生の状態で柔らかい点が特徴です。
手で潰せる程度の固さで、丸や四角い形をしたものが多いです。
セミモイストタイプの製造方法は、魚や肉といったの原材料を混ぜ合わせて押し出し機などで製造をします。
製造方法はドライタイプと似ていますが、セミモイストタイプの場合は水分を残すため、発泡や乾燥はしません。
セミモイストタイプと同じ水分含有量で、ドライタイプと同様に加熱発泡処理がされたものは「ソフトドライタイプ」と呼ばれています。
セミモイストタイプは、ドライキャットフードと比べると水分が多いので猫の食性にも適しています。
素材のもっている旨味が凝縮されて香りも良いため、猫の嗜好性も満たすことができます。
セミモイストタイプにはタンパク質や脂質だけでなく、抗菌作用に期待ができる卵白リゾチールや、関節などの骨に良いグルコサミンやコンドロイチンといった栄養素が含まれているものもあります。
缶詰やパウチに入っているものが多いので、持ち運びにも便利です。
以前はセミモイストタイプに潤滑調整剤としてプロピレングリコールが使用されていましたが、猫の赤血球が破壊される可能性があるため、現在では使用が禁止されています。
現在はグリセリンなどが潤滑調整剤として使用されています。
2.セミモイストタイプのメリット
セミモイストタイプは、ドライタイプと似た形状をしていますが柔らかく旨味が凝縮されているので猫の嗜好性を満たします。猫の食欲がないときにおかずとして与えると、食欲を増進することができます。
ウェットキャットフードと違って粒状になっているものが多いので、給餌量の調節もしやすいです。
開封前は長期で保存ができ、常温での保存も可能です。開封後は密封をして、冷蔵庫に保存をしてなるべく早めに食べきるようにしましょう。
3.セミモイストタイプのデメリット
セミモイストタイプは水分を含んでいるため、品質を保つために添加物が含まれているものがあります。
セミモイストタイプのキャットフードを購入する際は、パッケージを見て危険な人工添加物が沢山含まれていないか確認しましょう。
セミモイストタイプのキャットフードは糖質が多く、カロリーが高い傾向があります。主食としてセミモイストタイプを沢山与えてしまうと肥満の原因にも繋がってしまいます。
猫の主食には総合栄養食のドライキャットフードを与え、セミモイストタイプは「おかず」として一日に必要なカロリー摂取量をオーバーしない程度に与えましょう。