キャットフードに含まれている亜硝酸ナトリウム(添加物)
1.キャットフードと亜硝酸ナトリウム
亜硝酸ナトリウムは、キャットフードの発色剤として使用されている添加物です。
亜硝酸ナトリウムを使うと、肉の色素に反応して黒ずみを防ぎ、肉を赤く見せることができます。また、細菌の繁殖を抑制する役割もあります。
食品添加物としてハムやソーセージなどにも使用されていますが、亜硝酸ナトリウムは猫の体に悪影響を与える危険性があります。
亜硝酸ナトリウムは、魚や肉に含まれている「アミン」という物質と反応することで、「ニトロアミン」になります。このニトロアミンはガンを引き起こす危険性がある物質です。
猫は動物性タンパク質を摂取するために、肉や魚が沢山使われているキャットフードを食べることが望ましいです。しかし、せっかく主原料が肉のキャットフードを選んでも、亜硝酸ナトリウムが一緒に含まれていたら、その分ガンを引き起こす可能性が高くなります。
また、猫が亜硝酸ナトリウムを含むキャットフードを沢山食べてしまうと、メトヘモグロビン血症を起こすこともあります。
メトヘモグロビン血症とは、血液中のメトヘモグロビンが通常以上に増加することによって、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫に変化する症状)を起こす病気です。
このように亜硝酸ナトリウムは猫の体に悪影響を与えるため、亜硝酸ナトリウムが含まれているキャットフードは避けることが大切です。
2.亜硝酸ナトリウムがキャットフードに使われる理由
スーパーマーケットなどで売られている安いキャットフードには、原材料としてミートミールや肉副産物が使われています。これらは動物の肉だけでなく、内蔵や爪など人間がけっして食べないような部分が一緒に含まれています。
それだけでなく、病気になった動物や障害がある動物を使って作られる4Dミートが含まれている可能性も高いです。
このような粗悪な原材料は、質が悪い分見た目もよくありません。しかし、亜硝酸ナトリウムを使うことによって原材料の色素をごまかすことが可能になります。
そのため、コストを削減してキャットフードを大量生産したいメーカーは亜硝酸ナトリウムを発色剤として使用します。
人間は食べ物を選ぶときに見た目も重視しますが、猫は食べ物の見た目は気にしません。それよりも、香りが良くて嗜好性を満たすような良い品質であることが大切です。
人間はつい安い値段と綺麗な見た目に惹かれてしまいますが、猫の健康のためには見た目ではなく中身の質を重視してキャットフードを選ぶと良いでしょう。
3.亜硝酸ナトリウムが入っていないキャットフードを選ぼう
キャットフードの発色剤は、猫の体にとって必要なものではありません。特に体の小さい子猫にとっては、亜硝酸ナトリウムは有害です。
キャットフードには高品質で無添加のものもあります。高品質のキャットフードは質の良い食材を厳選して使用しているため、発色剤がなくても猫の食欲を増進して嗜好性を満たしてくれます。
毎日与えるキャットフードは、猫が喜ぶような質の良いものを選びましょう。