キャットフードになぜ穀物が含まれているのか
1.キャットフードに含まれる穀物について
安価のキャットフードには穀物が含まれているものが多くあります。
キャットフードに使われる穀物の種類は主に、小麦や米、大豆、とうもろこしや玄米です。
小麦やとうもろこしなどの穀物には炭水化物が多く含まれています。
小麦には、タンパク質やビタミン、ミネラルが他の穀物より多く含まれています。とうもろこしは穀物の中でもエネルギー効率が高く、カロチンやビタミンといった栄養素もあります。
とうもろこしや小麦はキャットフードの粒を形成するときに役立ち、収穫量も多いため、様々なキャットフードの原材料として使われています
2.キャットフードに穀物が使われる理由
(1)食物繊維を補うため
穀物には食物繊維が含まれています。猫にとって少量の食物繊維は、便秘や軟便の解消や毛玉を排出するために必要です。
猫は自分の体を舐めて毛づくろいをすることで毛を飲み込み、それが体内に貯まると毛玉になります。
食物繊維は、腸内を通る際に腸内を刺激して、腸内環境を整えます。また、猫が自分で毛つぐろいをして飲み込んでしまった毛をからめとって、便と一緒に上手に排出してくれます。
食物繊維の中でも、水溶性食物繊維は特に腸内環境の改善に期待できます。
(2)コスト削減のため
安価のキャットフードには、穀物が主原料として沢山使われています。
品質が悪いキャットフードには、安く大量に生産するために、穀物を多く使ってかさましをして生産コストを抑えているものもあります。
3.穀物を含んだキャットフードのデメリット
(1)アレルギーを引き起こす可能性がある
猫は人間と比べて大腸が短く 、穀物に含まれるデンプンを分解する酵素を持っていないため、穀物を食べても上手く消化や吸収することができません。
そのため摂りすぎると 消化器官に負担をかけて嘔吐や下痢などの症状が現れる場合があります。
また、麦やとうもろこしに含まれているグルテンなどによってアレルギーを引き起こしてしまう可能性もあります。
(2)糖質過剰によって太りやすくなる
炭水化物には糖質が含まれているため、猫が穀物を沢山食べると肥満に繋がります。
また、糖質を摂りすぎると糖尿病にかかる可能性も高くなってしまいます。
猫は肉や魚に含まれているためタンパク質や脂質によって、満腹感を感じます。
穀物はタンパク質が少ないため、沢山与えると食べ過ぎてしまいます。
4.グレインフリーキャットフードを選ぼう
キャットフードには、グレインフリーと呼ばれる穀物が一切含まれていないものがあります。
グレインフリーキャットフードなら、猫の消化器官に負担をかけず、肉や魚に含まれる栄養素を十分に吸収することができます。
サツマイモを含んでいるグレインフリーキャットフードは、食物繊維も摂取することができるのでおすすめです。