総合栄養食以外のキャットフードの活用のしかた
1.一般食で不足しているカロリーや栄養を補おう
一般食は、総合栄養食だけでは足りない栄養やカロリーを補ったり、猫の嗜好性を満たし食欲を増進することに活用できます。
また、ウェットキャットフードの一般食には、水分含有量の多いスープタイプのものもあります。
水を飲むことが苦手な猫には、スープタイプの一般食を活用して十分に水分補給できるように促しましょう。
一般食のキャットフードには様々な種類があるので、猫の成長段階やライフスタイルに合わせて、特に必要な栄養を摂取することができます。
2.食欲増進に利用しよう
猫に食欲がない場合は、フレークタイプやパテタイプのウェットキャットフードを総合栄養食と混ぜたりトッピングをすることで、香りが増して猫の食欲を増進できます。
子猫や老猫などの噛む力が弱い猫には、スープタイプの一般食でドライフードをふやかして与えましょう。
スープタイプの一般食でドライフードをふやかすときは、人肌程度の温度で20~30分つけておきます。
温度が暑すぎると、ドライフードの栄養素が壊れてしまう可能性があります。
また、キャットフードは温めることで腐りやすくなるので、一回で食べきれる程度の量を与えましょう。
食べ残してしまった場合には、15~20分程度を目安にすぐに片付けてしまいましょう。
3.間食で猫とのコミュニケーションを深めよう
間食は猫へのごほうびとして与えたり、コミュニケーションを深めたいときに活用できます。
間食は食事と食事のあいだに与えたり、食事のデザートとして少量を与えましょう。
猫の食欲がない場合は、食事の前に少量だけ与えることで食欲を増進することができます。
与えすぎてしまうと主食である総合栄養食を食べなくなってしまったり、肥満の原因にもつながります。
キャットフードのパッケージには、「給与量」が明記されています。これはあくまで目安量なので、愛猫の年齢や運動量、体格や体調に合わせて調整する必要があります。
間食は、栄養バランスを考えて一日の総カロリー量の1~2割程度にしましょう。
4.病気の猫には療法食を与えよう
キャットフードの種類には、総合栄養食、一般食、間食の他には「療法食」という種類があります。
療法食とは、特定の病気に対する食事療法として使われる、栄養素などを調節したフードのことをいいます。
療法食の多くは動物病院で取り扱われていますが、ネットやペットショップでも購入することが可能です。
療法食は医薬品ではないので、薬が入っているわけではありません。
あくまで栄養素などを調節している補助的なフードであって、療法食を与えていれば病気が治るというものではありません。
療法食を与えたい場合には、必ず獣医師に相談をして、指示に従って与えましょう。
猫の様子や体調が変わった場合、与えるフードも変えなくてはいけない場合もあるので、療法食を与えている間は、定期的に獣医師に相談をする必要があります。