キャットフードは賞味期限が長いほうがいいのか?
1.キャットフードと賞味期限
キャットフードを選ぶときは、賞味期限をチェックすることが大切です。
一般的に、ドライキャットフードの賞味期限は、未開封で1年程度で、開封後は1ヵ月程度です。
ウェットキャットフードの賞味期限は、缶詰タイプだと未開封で2年程度で、開封後は、酸化しやすいため、すぐに食べきることが望ましいです。
激安で売られているキャットフードには、賞味期限が近い場合があります。賞味期限が近いものは、酸化が進み、含まれていた栄養素が劣化している可能性があります。
また、キャットフードに含まれている脂肪分が酸化すると、過酸化脂肪酸に変化をして、コレステロールと結合し、悪玉コレステロールに変化します。
悪玉コレステロールは、血管にこびりついてしまうと、ガンや動脈硬化などを引き起こす可能性があります。
2.賞味期限と添加物
キャットフードの賞味期限は、使われている原材料や添加物の有無、フードの状態などによって変わります。
キャットフードは、ドライキャットフードでも、10%程度の水分が含まれています。水分を含んでいる分、傷みやすいため、賞味期限は短くなっています。
安いキャットフードには、傷みを防いで長期保存ができるように、化学由来の酸化防止剤が多く含まれているものがあります。
長期保存ができますが、エトキシキンやBHT、BHAなどの酸化防止剤は、ガンなどの病気の原因になるため、避けたほうが良いでしょう。
無添加で高品質なプレミアムキャットフードは、賞味期限が短いため、長期保存が難しいです。そのため、プレミアムキャットフードは、ネットや通販でないと購入できないものもあります。
プレミアムキャットフードによっては、天然由来の酸化防止剤を使っているものもありますが、そこまで効果は高くありません。
3.キャットフードの賞味期限は、長いほうがいいわけではない
このように、キャットフードは水分を含んでいるため、長期保存を可能にするためには、化学由来の酸化防止剤が必要になります。
しかし、化学由来の酸化防止剤は、発ガン性があるため危険です。長期保存ができることは、人間の目線から見れば便利ですが、猫の健康を考えると、おすすめできません。
キャットフードを選ぶときは、賞味期限だけでなく、成分表も見て、猫にとって有害な添加物や、粗悪な原材料が使われていないか確認しましょう。