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ウェットキャットフードの与え方


1.ウェットキャットフードを与えるときの注意点

(1)主食として総合栄養食を与える
猫は総合栄養食のキャットフードと水があれば、必要な栄養をバランスよく摂取することができます。
総合栄養食が多いドライキャットフードとは違い、ウェットキャットフードは総合栄養食のものより、一般食や栄養補完食が多いです。
一般食や栄養補完食は、総合栄養食のように必要な栄養素がバランスよく含まれているものではないので、一般食や栄養補完食ばかり与えていると栄養が偏ってしまいます。
ウェットキャットフードを与えるときは、そのフードの種類を確認しましょう。

(2)歯石予防のためにドライフードとバランスよく与える
ウェットキャットフードは柔らかいので、歯垢や歯石の原因になりやすいです。
猫の歯の健康のためにも、ウェットキャットフードに偏らずに、ドライキャットフードもバランスよく与えることが大切です。

(3)梅雨の時期や夏場は特に腐敗に気を付ける
ウェットキャットフードは、ドライキャットフードと比べて水分を多く含むため、開封後の保存は難しいです。
特に梅雨の時期や夏場の暑い時期は、ウェットキャットフードは腐りやすいので、なるべく猫が食べ残さない量を与えましょう。

猫が一回で食べきれる量がわからない場合は、初めは少量ずつ与えます。約15分以内で食べきれる量が理想です。
もし猫がウェットキャットフードを残してしまった場合は、そのまま放置せず20分以内に片付けましょう。


2.成長段階に合ったウェットキャットフードを与えよう

(1)子猫用のウェットキャットフード
子猫が必要としている消費カロリーは、成猫の2~3倍です。
子猫用のフードは、普通のキャットフードと比べると全体的に高カロリーで栄養価が高いです。柔らかいウェットキャットフードは、噛む力が弱い子猫にぴったりです。
生後2~3か月頃から、ウェットキャットフードにドライフードを混ぜはじめて、少しずつドライキャットフードの割合を増やして慣らしていきましょう。

(2)成猫用のウェットキャットフード
成猫期からは、朝と夕方の一日二回の食事が一般的です。総合栄養食と水を決まった時間に適切な量を与えましょう。
一般食のウェットキャットフードも、猫の様子と体調を見ながら副食として与えると、猫の嗜好性を満たし、食欲も増進します。
ドライキャットフードの上に、フレークタイプのウェットキャットフードをトッピングすると、タンパク質と水分も補給することができます。
肥満が気になる猫の場合は、低カロリーのウェットキャットフードをおすすめします。

(3)老猫用のウェットキャットフード
老猫用のウェットキャットフードは、より健康に配慮されていて消化や吸収が良いものが多くあります。
運動量も減る時期なので、摂取カロリーに気をつけてバランスのよい食事を心がけましょう。猫の体重や活動量によって、与えるウェットキャットフードの量も調節しましょう。
歯周病や口内炎、加齢による顎の筋肉の低下などで、上手くご飯が食べられない老猫には、スープタイプやパテタイプなどのウェットフードで食べやすく工夫してあげてください。

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