どの原産国のキャットフードがよいか
キャットフードは国産だけでなく、ドイツやフランス等のヨーロッパ産、アメリカ産やカナダ産、中国産や韓国産があります。
キャットフードの原産国とは、フードに使われる原材料を加工して製品にする工場がある国を指します。
1.国産のものは安全か?
機械や人間用の食品などは国産が人気ですが、キャットフードの場合は国産のものよりもヨーロッパ産がおすすめです。
日本ではペットフードに関しては後進国なので、キャットフードの規制は緩いです。
人間が食べる食品に対する安全の意識は高いですが、ペットフードに関しては雑貨扱いになるので「食品衛生法」が適用されません。
そのため、数年前まではペットが食べると身体に悪い影響を及ぼす可能性のある原材料が含まれる危険性がありました。
2007年にアメリカのペットフードのメーカーが、有害なメラニンが含まれた中国産の原材料を使用してフードを製造し、そのフードを食べた多くの猫や犬が死亡する事件が発生しました。この危険なペットフードは日本にも輸入されていました。
この事件がきっかけとなり、2009年6月1日より愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律である「ペットフード安全法」が施行されました。
ペットフード安全法によって、ペットの健康に悪い影響を及ぼすようなフードの輸入や販売、製造が禁止されるようになりました。
こうして誕生したペットフード安全法ですがが、そのレベルはペット先進国と比べたらまだまだレベルが低いものです。
国産のキャットフードには安く大量生産するために穀物が主原料として使われていたり、酸化防止剤などの人工添加物が含まれていたりするものがあります。
味の種類が多く、猫の嗜好性を満たすものも多くあります。しかし、猫の健康維持に適した高品質なキャットフードは、国産のものよりもヨーロッパ産のほうが優れています。
2.ヨーロッパ産キャットフードがおすすめ
イギリスやフランス等のヨーロッパではペットに対する愛情が深く、人間と同じように社会の一員として認識しています。
ヨーロッパには、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)という組織があります。FEDIAFでは、ペットフードに使われる原材料の安全確認や、家畜の飼料に使用できる添加物の認定や監視を行っています。
FEDIAFの指導のもとに製造されたキャットフードは安全性に優れているので、猫に安心して与えることができます。
イギリスは1822年に世界で初めて動物保護法を設立しました。動物愛護の先進国でもあるイギリスは法律が徹底されているため、イギリス産のキャットフードは厳しい基準をクリアした高品質なものが製造、販売されています。
ヨーロッパ産のキャットフードは、穀物不使用のグレインフリーキャットフードや、人間でも食べることができるような原材料を使ったヒューマングレードキャットフードといった、猫に安心して与えることができる品質の良いものが沢山あります。
値段は国産のキャットフードと比べると高くなりますが、愛猫の健康を考えてより良いフードを与えたい方におすすめします。