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酸化したキャットフードを与えた時に出る影響


1.キャットフードの賞味期限

未開封の状態であれば、ドライキャットフードは約1年、ウェットキャットフードの缶詰なら2~3年程度が賞味期限です。
しかし、開封することでフードが空気中の酸素に触れて酸化が起こるため、開封後の賞味期限はドライキャットフードは約1ヶ月、ウェットキャットフードだと1日以内です。
特にウェットキャットフードは水分含有量75%以上と多いため、ドライキャットフードよりも傷みやすいので、開封後はすぐに食べきることが望ましいです。

未開封のキャットフードであったとしても、長い期間保存すると徐々に酸化が進んで劣化します。
未開封のドライキャットフードの賞味期限は1年ですが、賞味期限が近いものだと新鮮さに欠けていることがあります。
キャットフードを購入する時は、賞味期限が近いものは避けて、なるべく新しいものを選びましょう。購入したキャットフードは、なるべく1食分か1日分に小分けをして、密封できる容器に脱酸素剤と一緒に入れて、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
梅雨や夏の暑い時期などは、高温多湿の場所や気温差の激しい場所は避けて保存をすると、酸化を防ぐことができます。


2.酸化したキャットフードを与えた時にでる影響とは

(1)匂いや味、栄養素が変化する
酸化が起こると、物の性質が変化します。キャットフードが酸化すると、匂いや味が劣化するだけでなく栄養素にも変化が起こります。
キャットフードの栄養素が変化してしまうと、猫にとって必要な栄養素を十分に摂取できなくなります。
キャットフードには様々な種類があり、猫の体質やライフスタイルに合わせて栄養素が調整されていますが、キャットフードが酸化してしまうと、その効果に期待ができなくなります。

(2)アレルギーやガンなどを引き起こす恐れがある
猫は肉食動物なので、良質なタンパク質や脂質をしっかりと摂取する必要があるため、キャットフードには沢山の脂質が含まれています。
しかし、脂質が酸素に触れてしまうと、酸化して過酸化脂質という悪玉コレステロールに変化します。
この悪玉コレステロールが猫の体に蓄積されると、細胞を少しずつ蝕んでいき、嘔吐や下痢といった症状が現れます。また、アレルギーやガンなどの病気の原因にも繋がります。
酸化して劣化したキャットフードを食べると、猫の胃から悪臭がでて口臭になることもあります。

酸化したキャットフードは見た目ではわかりませんが、猫が匂いを嗅いで食べなかったり食いつきが悪いと、フードが酸化している可能性が考えられます。
猫が毎日食べるキャットフードは、猫が美味しく食べられる品質の良いものが相応しいです。キャットフードの品質を保つために、購入したフードはしっかり密封できる容器に小分けにして保存をして、酸化が進むことを防ぎましょう。

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