キャットフード以外におやつをあげてもよいのか
猫にとって一日に必要な栄養素は、総合栄養食のドライキャットフードを食べることで摂取できます。そのため猫のおやつは、必ず与えなくてはいけないというものではありません。
おやつは、猫と飼い主のコミュニケーションを深めたり、猫の嗜好性を満たすため食欲増進に活用できます。
1.おやつの与え方
おやつを与える際には、一日の摂取カロリーをオーバーしないように気をつけましょう。
猫にとって必要な食事は総合栄養食を中心にして、おやつは1日の摂取カロリーの20%未満に抑えることが望ましいです。
おやつを猫が欲しがるだけ与えてしまうと、肥満になってしまい臓器に負担をかけてしまいます。
肥満は、心臓病や糖尿病の原因にも繋がるため、おやつは与え過ぎないように、食事全体のバランスを考えて与えましょう。
2.おやつを与えるタイミング
おやつは毎日与えずに、決まった曜日の時間に少しだけ与えるようにするなど、量と回数を調節して食べ過ぎを防ぎましょう。
しつけのごほうびとして時々活用することもおすすめです。
普段お仕事で一緒に過ごせない飼い主さんは、お休みの日に猫と遊んだ後におやつを与えると、猫とのコミュニケーションを深めることができます。
3.おやつを与える際の注意点
猫に与えるおやつは、猫用のおやつか調理をしていない魚などを与えることが大切です。
人間が食べるために調理された食べ物は、猫にとってはカロリーが高かったり塩分が多いため、猫が食べてしまうと栄養バランスを崩したり、太ってしまう場合があります。
猫には猫用のおやつの他に、かつおぶし、水で塩分を抜いたにぼし、茹でてほぐしたお刺身、茹でて割いたささみ等もおすすめです。
猫がお腹を壊さないように、生の魚や肉は必ず火を通してから猫に与えましょう。
猫はおやつを沢山食べてしまうと、普段食べている総合栄養食のキャットフードを食べなくなることがあります。
おやつは総合栄養食と違って毎日必要なものではないので、時々与える程度にしましょう。
おやつを猫が簡単に見つけることができる場所に保管すると、猫がいつも欲しがるようになったり、主食のキャットフードを食べなくなってしまう可能性があります。
おやつは猫に見つからない戸棚の奥などに保管すると良いでしょう。
4.猫用おやつの種類
猫専用のおやつとして売られているものには、猫の嗜好性を満たすだけでなく、食物繊維やカルシウムが豊富に含まれているタイプのものや、毛玉対策ができるタイプなど様々な種類があります。
毛玉ケア用のドライキャットフードを食べない猫には、毛玉対策ができるタイプのおやつを与えるなど愛猫の状態に合うおやつを兼用することで、効率よく必要なエネルギーや栄養を補うことができます。