キャットフードの種類は変えても大丈夫か
1.キャットフードの種類
キャットフードには、総合栄養食や一般食、間食といった種類があります。また、ドライタイプや、ウェットタイプなど、キャットフードの状態にも違いがあります。
キャットフードを変える場合は、それぞれの特徴や、役割を理解して、栄養のバランスが崩れないように注意しましょう。
(1)総合栄養食
総合栄養食は、AAFCOの栄養基準をクリアしていて、猫にとって必要な栄養素がバランスよく含まれています。総合栄養食を、主食として水と一緒に与えることで、必要な栄養を十分に摂取することができます。
(2)一般食、間食
一般食とは、猫にとっては、おかずとして与えるキャットフードです。総合栄養食の食いつきが悪いときに、少量をトッピングしたり、混ぜて与えると、食欲増進に役立ちます。
間食はおやつなので、一日に必要なカロリー摂取量を越えない程度に、ときどき与えましょう。
(3)ドライキャットフード
ドライキャットフードは、カリカリとも呼ばれていて、水分含有量が少ないキャットフードです。ドライキャットフードは、総合栄養食のものが多いため、主食として与えることが望ましいです。
硬さがある分、歯垢や歯石を防ぎます。顎を鍛えることができるため、しっかりキャットフードを噛めるようになり、フードが口の中に残りにくくなるので、口腔の病気の予防にもなります。
(4)ウェットキャットフード
ウェットキャットフードは、水分含有量が75%以上あり、ドライキャットフードよりも柔らかいです。食事をしながら、一緒に水分を摂ることができるため、猫の食性にも適しています。
ウェットキャットフードは、素材の食感や、香りが残っているため、猫の嗜好性も満たすことができます。
2.キャットフードの種類を変えるときの注意点
(1)総合栄養食は毎食与える
猫にとって必要な栄養は、総合栄養食で補給することができます。そのため、主食として与えるキャットフードを、総合栄養食から一般食や、間食に変えないようにしましょう。
一般食や間食は、総合栄養食のように、必要な栄養素がバランス良く含まれているものではありません。一般食や間食のみ与え続けると、栄養が偏ってしまうため、主食である総合栄養食は、変えないようにしましょう。
(2)年齢に合ったものを与える
キャットフードは、子猫用や成猫用など、年齢によって分けられています。
子猫や成猫は、一日に必要なカロリー摂取量に違いがあります。子猫は成長期でもあるため、子猫用のキャットフードのカロリー量は、成猫用や高齢猫用よりも多くなっています。
キャットフードを変えるときに、年齢とは合わないキャットフードを与えてしまうと、カロリーが足りなかったり、反対に摂りすぎてしまい、肥満に繋がる恐れがあります。
キャットフードを変える場合は、必ず年齢に合うものを選びましょう。
(3)いきなり変えるのではなく、少しずつ変える
これまで食べていたキャットフードを、いきなり全て変えてしまうと、消化器官に負担をかけてしまいます。
キャットフードを変えるときは、はじめは新しいキャットフードを少量ずつ混ぜて与えます。少しずつ新しいキャットフードの割合を増やして、1~2週間かけて、完全に切り替えましょう。