毛並みを良くするキャットフード
1.高タンパク質
猫の毛並みを良くするためには、丁寧にブラッシングをしたり、普段与えているキャットフードを見直す必要があります。
そして、猫は必要な栄養素を十分に補給しないと体調を崩してしまったり、毛並みや毛艶も悪くなっていきます。
猫にとって重要な栄養素は、タンパク質です。猫が一日に必要なタンパク質の摂取量は、体重1kgに対して約7gです。これは人間の約5~6倍もの量です。
AAFCOでは26%以上と基準が設定されていますが、最近ではより多くのタンパク質が必要だといわれています。なるべく30%以上のキャットフードを選びましょう。
高品質なキャットフードの中には、タンパク質が40%以上含まれているものもあります。
タンパク質をしっかり摂取することで健康な体を維持して、美しい毛並みを作ることができます。
猫がタンパク質を含むキャットフードを食べると、タンパク質は消化によってアミノ酸に分解されて、体タンパク質に再合成されます。
体タンパク質以外には、血液中や細胞などに蓄えられるアミノ酸や、エネルギーとして使用されるアミノ酸があるため、アミノ酸をバランスよく含むタンパク質を十分に摂取する必要があります。
2.低炭水化物
キャットフードから摂取したタンパク質の約25~30%は、猫の健康的な皮膚や被毛を作ります。しかし、安いキャットフードなどは良質なタンパク質を含む肉や魚より、穀物などの炭水化物が多く含まれています。
肉食動物である猫は、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質が重要です。
猫は穀物を消化や吸収することが難しいため、食べすぎると消化器官に負担をかけてしまい、アレルギーなどを引き起こす可能性もあり、毛並みや毛艶も悪くなります。
穀物など炭水化物の割合が大きいほど、タンパク質の割合が減ってしまうため、毛並みを良くするためには穀物があまり含まれていないキャットフードを与えましょう。
3.オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸
毛並みが悪くなってしまった猫には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸がバランス良く配合されているキャットフードをおすすめします。
オメガ3脂肪酸にはDHAやEPA、a―リノレン酸などがあり、炎症を抑える働きがあります。
オメガ6脂肪酸にはアラキドン酸やリノール酸があり、感染に対する免疫機能を高めたり、綺麗な皮膚や被毛を作ることに効果があります。
オメガ6脂肪酸が含まれているキャットフードは多くありますが、オメガ6脂肪酸だけを摂取し過ぎると、炎症などの症状を悪化させる可能性があります。
オメガ6脂肪酸はオメガ3脂肪酸と一緒にバランスのよく摂取することで、皮膚や毛並みの状態を良くします。キャットフードを選ぶ際には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が両方含まれているか確認しましょう。
4.無添加のキャットフード
酸化防止剤や香料、着色料などに含まれる化学由来の添加物は、発ガン性やアレルギーを引き起こす危険性があり、猫の毛並みや毛艶も悪くします。
猫の毛並みを良くするためには、なるべく無添加で高品質のキャットフードを与えましょう。