猫の偏食を防ぐためのキャットフードのあげかた
1、総合栄養食のキャットフードを、決まった時間に与えよう
猫は好き嫌いがはっきりしている動物です。好みの味のキャットフードはいつまでも覚えていて、執着してしまう猫も多くいます。
猫の偏食を防ぐためには、高価なウェットキャットフードやおやつは、特別な時のご褒美として与えるようにしましょう。
猫にとって必要な栄養は、総合栄養食のドライキャットフードから摂取することができます。しかし、嗜好性の高いウェットキャットフードやおやつを、猫が好きなときに食べられる環境を作ってしまうと偏食の原因にもつながります。
猫が欲しがったキャットフードを自由に与えるのではなく、栄養バランスの良いキャットフードを、朝と晩の決まった時間に与えましょう。
ドライキャットフードを与える際に置き餌にしてしまうと、時間がたつことで酸化が進み、風味も落ちてしまうため偏食になることがあります。
置き餌にすると、猫の偏食や健康状態を正しく把握することが難しくなるため、出したキャットフードは20分で片付ける習慣をつけましょう。
2、時々違う種類のキャットフードに切り替えよう
猫は食欲にムラがある動物なので、今まで食べていたキャットフードを突然食べなくなる場合があります。猫がキャットフードを飽きてしまわないように、時々違う種類のキャットフードに切り替えましょう。
切り替える際は、急に全て変えてしまうと胃腸に負担がかかってしまうため、少量ずつ混ぜながら徐々に慣らしていくことが大切です。
キャットフードを食べなくなったタイミングで、すぐに新しいキャットフードに切り替えてしまうと、猫が「食べなければ、もっと良いキャットフードを出してくれるかもしれない」と期待してしまい、ますます食べなくなってしまう場合があります。
偏食を防ぐためには、猫がキャットフードを食べなくなってから別のものに切り替えるのではなく、普段から時々違うキャットフードを与えることが大切です。
3、ドライキャットフードにウェットキャットフードをトッピングしよう
猫に食欲がない場合は、普段食べているドライキャットフードの上にウェットキャットフードをトッピングして与えると、食欲を増進します。
食欲がない場合には、少量でもしっかり栄養を摂取できるような食事が望ましいです。
総合栄養食のドライキャットフードの上に、嗜好性の高いウェットキャットフードをトッピングすることで、カロリーが増えて少量でもエネルギーを十分に摂取することができます。
トッピングをするウェットキャットフードは、ツナ缶のようなフレークタイプがおすすめです。噛む力が弱い子猫や高齢猫には、水分が多いスープタイプでドライキャットフードをふやかしてあげても良いでしょう。
このように、ドライキャットフードとウェットキャットフードを併用して変化をつけることで、飽きることがなくなり偏食を防ぎます。
また、ドライキャットフードにウェットキャットフードをトッピングすることで、水分摂取量が増えるため、腎臓病や泌尿器系の病気を予防することができます。