パテタイプのキャットフード
1.パテタイプの特徴
パテタイプは、魚や肉など様々な原材料を混ぜてペーストやムース状にしたウェットキャットフードです。
「パテ」という言葉は、フランス語でパイ生地の「pate」を指します。
フランスには「パテ」という名の料理があります。パテは小麦粉で作られた生地に肉や魚などの具材を包んで作ります。
パテは様々な国で作られるようになり、現在ではフランス料理の練り物全般を「パテ」と呼ぶようになりました。
ウェットタイプのキャットフードをフランス料理のパテのように調理したものが、「パテタイプ」のキャットフードです。
パテタイプのキャットフードは、アルミ製の容器や缶に入っているものが多いです。
パテタイプには一般食だけでなく総合栄養食もあります。猫に総合栄養食と水を与えることで、必要な栄養素をバランス良く摂取することができます。
2.パテタイプのメリット
(1)総合栄養食がある
ウェットキャットフードといえば一般食が多いですが、パテタイプは総合栄養食もあるので噛む力が弱い高齢猫や、食欲がない猫にもおすすめです。
主食として活用でき、猫の嗜好性を満たしつつ十分に栄養とエネルギーを補給することができます。
(2)様々な原材料が混ざっている
具材の形が残っているフレークタイプと違って、パテタイプは具材がペーストやムース状になるまで滑らかに加工されています。そのためパテタイプは、魚や肉など様々な原材料が混ざっています。
「牛肉」や「ささみ」など味の種類も豊富にあるので、愛猫の好みに合わせて選ぶことができます。
(3)ドライキャットフードに混ぜやすい
パテタイプはペーストやムース状になっているため、ドライキャットフードにも混ぜやすいです。
猫の食欲がないときや、食いつきが悪いときに好きなパテタイプのキャットフードを混ぜることで、香りや味がさらに良くなるので食欲を増進します。
お湯と混ぜることで、子猫の離乳食として与えることも可能です。
病気の猫などに薬を飲ませたい場合には、パテタイプのキャットフードで包んで与えることもできます。
3.パテタイプのデメリット
パテタイプは総合栄養食もありますが、水分が多く柔らかくて歯に付着しやすいので、パテタイプばかり与えてしまうと歯石や歯周病の原因に繋がります。
固いドライキャットフードの総合栄養食も、バランス良く与えるようにしましょう。
パテタイプはウェットキャットフードなので、開封後は劣化しやすいです。そのため、開封後はなるべく早く食べきるか、保存する際は別の容器を移し替えて冷蔵庫に保管しましょう。
冷蔵庫に保存した場合でも酸化は進むため、1日以内には食べきるようにしましょう。